クレジットカードのキャッシング金利がまた上がる?

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graphline128_128なかなかショッキングなニュースですが、2014年4月18日「自民党はこのほど貸金業法で規定している金利制限の緩和を検討していること」が日経新聞に掲載されました。

そもそも、2010年6月まで29.2%の金利、いわゆるグレーゾーン金利と呼ばれる金利がクレジットカードのキャッシングやカードローンなどを含めて大手企業でも一般的に設定されていました。

これはそもそも利息制限法では金利上限は20%となっていたのですが罰則規定がなく、罰則がある出資法の金利上限29.2%が実際には適用されるケースが多く、この20%~29.2%の間をグレーゾーン金利と呼んでいたのです。

しかし、2010年6月に貸金業法が改正され、クレジットカードのキャッシングやカードローンの金利上限は10万円までは20%、100万円までは18%、それを超える場合は15%に制限されたのです。また、同時にキャッシングをする場合には借入総額は年収の3分の1までという総量規制という制度も導入されたのです。

この結果、クレジットカード会社にも大きな変動が起きました。

今まで、クレジットカードの収入の一部を担っていたキャッシングの利息収入というのが減ってしまったからです。

  • ポイント還元率の改悪
  • サービスの改悪
  • 年会費の有料化

などが起こり、一時的にクレジットカードの利便性というのは下がる結果になってしまったのです。

今回、自民党はせっかく制限した金利上限を20%から29.2%拡大する規制緩和を検討しているとのことです。今回はグレーゾーン金利でもなくなり、正式に29.2%の上限金利が許されることになる見込みです。

背景にあるのは、金利を引き下げた分、審査も当然厳しくなってしまうので、結果として闇金などの悪徳業者でお金を借りる必要がある方が増えてしまったということです。

とくに自民党は企業活動の活性化を目指しているため、お金を借りられなくなった中小零細企業に対して、借りやすくするための規制緩和という位置づけになっているのです。

更に言えば、お金を借りる人とお金を貸す人が増えるほど、市場のお金が出回るため、デフレ脱却の一つの方法として有効と考えているのです。

クレジットカード利用者への影響

キャッシングの金利上限が上がれば、クレジットカード会社の対応も2つに分かれます。

  1. 現行のキャッシング金利のままにする会社
  2. キャッシング金利を今よりも上げる会社

です。

キャッシング機能を頻繁に利用する方にとってみれば、金利が上がるということはデメリットです。ただし、金利が上がればキャッシング枠の審査基準は低くなるメリットもあります。

一方、キャッシング機能を使わないショッピング中心のクレジットカード利用をしている方にとってはメリットが出てくる可能性が高いです。利息収益が上がれば、クレジットカード会社はポイント還元率やサービスの向上などに予算を投資できるからです。

金利制限の緩和は利用者にとって良い面と悪い面がありますが、影響は少なくない為、注視しておくことが必要だと思われます。